一閑張り【いっかんばり】


●日本の伝統工芸品です。

●竹や木で組んだ(最近では紙ひもを用いた物もある)籠やざるに和紙を何度も張り重ねて形を作ります。形が完成したら柿渋を塗って、色をつけたり防水加工や補強をします。

●農民が農閑期に、傷んだ籠やざるに子どもたちの手習いの書き損じや着物の端布などを張って、柿渋を塗って丈夫に再生させたことから、一閑張りと呼ばれています。一貫の重さにも耐えるほど丈夫なのを由来として一貫張りという地方もあります。

●現在では、いろいろな材料を使って自由にデザインした作品が生み出され、楽しまれています。

柿渋


●青い柿をすり下ろして、絞った果汁を発酵させたものです。

●きつい匂いがしますが、ひろこさんちでは匂いが無いものを使っています。

●日光に当てたり時間が経つことで柿渋の色が濃く変わり艶が出てきます。

・どんどん使って色の変化も楽しんでください。

・一箇所に置いておく場合は、たまに向きを変えてください。
 一方だけが変色してしまうのを避けられます。

・防水効果はありますが、長時間水につけておくことは避けてください。